贈与税の基礎控除と計算方法
基礎控除額
贈与税の基礎控除額は110万円です。これは皆さんよくご存知ですね。
ただ、間違って理解されていることがたまにあります。
■例 A
さんがBさんから100万円もらいました。またAさんはCさんからも100万円もらいました。
この場合、それぞれ110万円以下だから贈与税はかかりませんね? と聞かれることがありますが、贈与税はかかります。
贈与者一人につき110万円の基礎控除でなくて受贈者一人につき110万円です。
■計算式は
(100万円+100万円)- 110万円 = 80万円 となり、80万円に対して贈与税がかかってきます。
この場合の贈与税額は 80万円 × 10% = 8万円 となります。
贈与税の税率
贈与税の税率は10%から50%までで、累進課税となっていて、贈与額が大きくなればなるほど税率が大きくなります。
■贈与税の速算表
基礎控除後の
課税価格 | 税率 | 控除額 |
200万円以下 | 10% | |
300万円以下 | 15% | -10万円 |
400万円以下 | 20% | -25万円 |
600万円以下 | 30% | -65万円 |
1000万円以下 | 40% | -125万円 |
1000万円超 | 50% | -225万円 |
課税期間
また、贈与税は暦年(1月1日から12月31日)で計算します。ですので年をまたがって12月に100万円、
翌年の1月に100万円の贈与であれば、それぞれ110万円以下なので贈与税はかかりません。
各種控除・軽減規定
贈与税の基礎控除額110万円の他に
・贈与税の配偶者控除
・住宅取得資金の贈与の特例
・相続時精算課税制度による贈与
などを適用すると贈与税が軽減されます。これらの規定の解説はまた今後していく予定です。
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